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 昨日はヨシダコウスケの音録りでした。
 四時間で二曲録り終えたかな。三曲目の半ばまで録って、そこまでというムードになり、そのまま終了。もしかしたら一日で録りきってしまうかな、などと思っていたのですが、それは少々暢気にすぎました。しかし難航ということは全くなく、順調そのもので、ミックスも含めればまだ時間が必要ですが、このままいけば二月には完成出来そうです。結局、ぼんやりとながら想定していた時期に出せそうな気配。
 当日本人からの提案で録音曲数も決まり、それに合わせてスプリットの形も大方定まりました。予め形を決めてしまった後ピースを埋めるようにという作り方もあり、その進め方が有効なケースもあるとは思いますが、その都度その都度出てきたアイデアを最終的に形にするまで出来得る限り汲み取りながら物事を進めていくというのが今の理想なので、いい状態で物事が進行していると思います。

 ところで、録音はキムラさん宅でのホームレコーディングなのですが、老築化が進んで昼間でもひっそりとした社宅の一室で、曲が一曲一曲描きつけられていくのを炬燵に入りながら眺めているというのは、土曜の午後の過ごし方として想像しうる最上のものの一つのように思われます。外には冷たい雨が降っていますが、カーテンは落ち着いた色で世界を隠しています。その背後の窓の透明さは、もしかすると結露によって失われているかもしれません。ベランダの向こうの芝は幾分重たい色を纏っている筈で、その上を抜けて二つの布の切れ目から青白い外気と、不定期ながら止むことなく濡れた道路を噛むタイヤの吐く息が流れてきます。信号機がその跡を交互に、今は薄く、やがて濃く塗るでしょう。そして、こちら側では歌が歌われている。一人は用意をし、時間の隙間にレコードをかける。一人はギターを弾き、喉の調子を窺う。そのような光景を、炬燵に入り眺めている。そのような土曜日。
by burnthemap | 2008-01-13 11:31 | thousand leaves
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